どうもKinectマニアです・・・えっΣ(゜Д゜lll)エッ!?
Kinectが製造中止になって結構時間が経ったこのタイミングで、
ちょっとKinectを用いたアプリを作成でも作成しようかと思ったので、ちょっと自慢のKinect達(もはや忘れされられているどころか存在すら知らない人が多いでしょうけど)の紹介でもしようかとw
Kinectはマイクロソフトが開発したXBOX360の周辺機器でモーションキャプチャが出来る装置です。
正確にはイスラエルの3Dセンサーのベンチャー企業の3DVとPrimeSenseの2社に競争させるように開発させて、結局PrimeSenseの方を採用して、後に発生するかもしれない特許権のリスクを考慮して採用しなかった方の3DVは会社ごとマイクロソフトに買収されました。日本の企業だったら考えられない豪快さですw
今現在PrimeSenseはアップルに買収されて、iPhoneの顔認証技術で活用されています。
やっぱりこういう面白い仕事をするのはベンチャー企業なんですよね。
iPhoneの顔認証技術もマイクロソフトがKinectを開発しなかったら生まれなかったかもしれない(生まれたとしても、もっと時間がかかったかもしれない)と思うと、このKinectの誕生って色々と世界を変えた存在なので貴重なものですよね。
あとKinectとXBOX360間のデータが暗号化されていなかった事で、ユーザーがデータ解析を行いXBOX360以外でKinectを用いた面白いアプリが作られたのも話題になりました。
マイクロソフトはこの行為を認めていませんでしたけど、暗号化しなかったのは実はわざとなんじゃ・・・
このKinectハックが流行った事が要因か分かりませんが、マイクロソフトからKinect for Windows SDKという開発ソフトが無料公開されて、更にパソコン用のKinect for Windowsが発売されました。
ちなみにKinectV1はSDK1.8が使えます、SDK2.0では使えません。
KinectV2はSDK2.0が使えます。
KinectV1を使って開発する人はSDK1.8をインストールする必要があります。Kinect for Windows SDK v1.8
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=40278Kinect for Windowsはパソコン用ですが、コネクタはKinect用AUXのままでした、理由は簡単でKinect用コネクタは12V電源を必要としていた為、USB端子だけでは動作出来ないからです。
多分、赤外線プロジェクタが一番電気を使いそうなので、そこに12Vが必要だったんじゃないでしょうか?

■XBOX360用のKinectV1と
■Windows用のKinectV1と
■XBOX ONE用のKinectV2
の3タイプあります。
現行でAzure Kinectという法人向けのものがありますけど、凄い高価です。
機能面で言えばKinectV2の方が良いのですが、KinectV1と違ってXBOX ONEやPC側に掛かる負担が非常に大きいです。
PCで使用する際に必要な環境が、
・64bitプロセッサ
・3.1GHz以上で2コア以上のプロセッサかそれ以上の性能のプロセッサ
・USB3.0
・DirectX11以上に対応したGPU
・Windows8以降のOS
の為、最新のゲームもプレイ可能なPCで使ってみても処理が非常に重く感じました。
理由は単純で、ただ高性能だから処理が重いというわけでは無く(それもありますが)、
KinectV2は内蔵プロセッサが無いため、接続した端末に全て処理をさせているからです。
KinectV1は内蔵プロセッサが処理を行っている為XBOX360やPCに掛かる負担が小さく、
PCで動作させても非常に処理が軽いです。
これを考慮するとKinectV2は実はコスパが悪いのでは無いか?
逆にKinectV1は価格の割に高性能なんじゃないか?
と思えます。
KinectV2の流通量が少ないのは、プロセッサ内蔵させなかったからじゃないでしょうか?
いや・・・単純にXBOX ONEでKinect対応ソフトがあまりに少な過ぎたのと、KinectV1があまりに売れ過ぎてお手軽にモーションキャプチャが出来る装置の需要が満たされてしまったからかもしれませんけど。
KinectV1のXBOX360用とWindows用の違いは

見た目は前面のエンブレムが異なります。
機能面での違いは、
Windows用はNearモードが使えて、ランタイムが使えて、XBOX360に接続しても使えません。
XBOX用はNearモードが使えなくて、ランタイムが使えませんが、SDKをインストールすればPCでも使えます。
あとWindows用は商用利用可能なので、XBOX360以外用の開発したアプリを商用利用可能です。
KONAMIのDanceEvolution ARCADEが、Windows 7 EmbeddedとKinect for Windowsを採用したのはこの為でしょう。

まぁ個人開発で商用利用しない人にはKinect for Windowsは必要無いかもしれませんね。
ランタイムが無くてもSDKをインストールすればXBOX用のKinectがパソコンで使えますからね。
マイクロソフトはXBOX用KinectをPCで使う事は認めていませんけど・・・

コネクタは同じKinect専用AUX端子です。
実はこのAUX端子はUSB2.0に12V端子を追加しただけものです。

XBOX360SとXBOX360EにはKinect専用端子がありますが、旧型のXBOX360にはありません。

パソコンや旧型のXBOX360に接続するには、ACアダプタ付きの変換ケーブルが必要になります。
純正の変換ケーブルは入手困難です。
単純にUSB用信号と5V電源と、12V電源を分離させただけの変換ケーブルです。

純正の変換ケーブルのアダプタは
12V-1.08A[12.96W]です。
赤外線プロジェクタがあるのでやっぱり消費電力は結構有りますね。赤外線なのでモバイルプロジェクタよりは少ないですけど。
変換ケーブルを自作する人は12V電圧で1.08A以上のアダプタを用意しておけば大丈夫ですね。
ちなみに
USB2.0は5V-500mA[2.5W]で
USB3.0は5V-900mA[4.5W]です
USBだけでは電圧も電力も足りませんね。
中国製で変換ケーブルが売っていますが、作りが粗悪品らしいので純正の変換ケーブルが入手出来ない場合は、社外品を加工するか自作した方が無難です。
ちなみにKinectは地面を検出させないと人間の骨格検出が上手く行きません。
なのでTVやモニタの上に設置するか、三脚用スマホホルダーで固定して三脚の上に設置する等をして高い位置に設置しなければなりません。
モニタの上に設置する為のアタッチメントも売っていますが、

ダイソーに売っていたクリップで十分です。
このクリップは本当は半田付けする時に線を固定する為に買ったものですけどw

PCモニタの取っ手部分にクリップを取り付けたらいい感じの土台が出来ました。

PCモニタの上にいい感じでKinectが乗りました。